賃貸で鍵を紛失したらどうする?連絡の順番と費用負担を解説

賃貸の部屋の鍵をなくしたと気づくと、管理会社に何と伝えればよいのか、鍵屋を呼んでもよいのか、鍵の交換代は自分が払うのか、と心配がいくつも重なります。持ち家と違って、玄関の鍵は部屋と一緒に借りているものなので、動く順番に気をつけたいところです。
賃貸で鍵をなくしたときは、次の順番で動きます。
この記事では、2から5を順にくわしく紹介します。費用を誰が払うかは、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」の原文で確かめます。あわせて、カギマロに鍵開けや交換を頼んだときの料金もお伝えします。
先に連絡するのは、契約書が決めている連絡先か、管理会社か大家です。鍵屋に頼むのは、自分で呼ぶよう言われたときか、管理会社に連絡がつかないときの鍵開けだけにして、鍵の交換は管理会社と相談してから決めます。
賃貸なら鍵屋より先に管理会社へ、という順番そのものは、家の鍵をなくしたときの記事でも理由を添えてお伝えしています。ここでは、連絡したあとに何が起きるか、連絡がつかないときにどうするかを、場面ごとに見ていきます。
今夜家に入れない方は、このあとの3つの見出しを順に読んでください。合鍵で家に入れている方は、4つ目の「合鍵で家に入れていても管理会社になくしたことを伝える」から読んでいただいてかまいません。
まず、手元の賃貸借契約書や、入居のときに受け取った書類を開いてください。見るところは次の3つです。
条項の名前は契約書によって違うので、「鍵」という言葉で探すと見つけやすくなります。連絡先が書かれていれば、その番号に連絡するのが先です。
国土交通省が示している賃貸住宅標準契約書の書式では、最初の設備の欄に、鍵があるかどうかと、鍵の番号・本数を書くようになっています。ただし、実際の契約書がこの書式と同じとは限りません。
家の外にいて契約書が手元に無いときは、入居のときに届いたメールや、スマートフォンに残っている管理会社の連絡先を探してください。
国民生活センターも、日頃からの備えとして「賃貸住宅の場合は大家や管理会社に、鍵の紛失時にどのような対応をしているか確認しましょう」と呼びかけています。なくす前に聞いておけるとよいのですが、なくしたあとでも、まずはそこへの連絡から始めます。
管理会社か大家に電話がつながったら、次のことを伝えます。
管理会社の対応は、物件や会社によって違います。管理会社や大家のほうから鍵屋に依頼することもあり、カギマロも大家さん・管理会社さまからのご依頼に対応しています。
一方で、自分で対応するよう言われることもあります。国民生活センターが公表した相談事例には、マンションで締め出された人が「管理会社に連絡したが自分で対応してくれと言われた」ため、自分で業者を探したというものがあります。
どちらの場合も、その電話の中で、鍵開けの代金を誰が払うのかを確かめておいてください。あとで触れる国土交通省のガイドラインの表には、鍵の取替えは出てきますが、鍵開けの代金は出てきません。
自分で鍵屋を呼ぶように言われたときは、次の「鍵開けだけを鍵屋に頼む」の流れで進めます。交換をどうするかも、このとき一緒に聞いておくと、あとの話が早くなります。
夜や休日で管理会社に連絡がつかず、今夜家に入れないときは、鍵開けだけを鍵屋に頼みます。ただし、国土交通省のガイドラインと賃貸住宅標準契約書には、借主が自分で鍵開けを頼むことを名指しした決まりは置かれていません。頼んでよいかを決める手がかりになるのは手元の契約書で、最初に契約書を見てほしいのはこのためです。
カギマロでは、鍵を開ける前に、防犯のため、ご本人の立ち会いと、ご住所と一致する本人確認書類(運転免許証など)を確かめています。賃貸の部屋でも、本人確認ができれば鍵開けはできます。免許証などが部屋の中にあるときは、電話の段階でお知らせください。書類が無い場合は、警察官の立ち会いのもとで開けることがあります(ご依頼の流れ)。
ただし、鍵の交換は別です。カギマロのよくある質問では、賃貸の部屋の鍵の交換について「事前に管理会社や大家さんの許可が必要な場合がほとんどです」とご案内しています。鍵を開けたその場で交換まで決めず、開けたあとに管理会社へ連絡し、交換するかを相談してください。
今すぐ頼むか、管理会社の受付が始まる朝まで待つかは、待てる場所があるかと、時間帯で考えます。カギマロの電話の受付は朝8時から夜23時まで(0120-818-768)で、作業は深夜や早朝にもうかがいます。21時から翌朝7時59分までの作業には、夜間早朝料金が加わります。
鍵開けの内容と料金は、鍵開けのページにまとめています。
合鍵があって家に入れていると、急いで連絡しなくてもよいように思えます。なくしたと伝えると叱られるのでは、と気が重くなる方もいるでしょう。それでも、なくしたことは早めに管理会社か大家に伝えてください。
理由は2つあります。1つは、国土交通省のガイドラインが、退去のときに借主がすることとして「鍵の返却」を挙げていることです。
もう1つは、鍵を交換するかどうかを、貸主の側と決めることになるからです。カギマロのよくある質問でもご案内しているとおり、賃貸の部屋の鍵の交換は、管理会社や大家の許可が要る場合がほとんどです。なくした鍵が誰かに拾われているかもしれないなら、交換の相談は早いほうが安心です。
伝えるときは、いつ、どこでなくしたと思うか、住所の分かる物と一緒だったかもあわせて話すと、交換するかの相談が進めやすくなります。

国土交通省のガイドラインは、鍵の紛失による交換を「賃借人負担と判断される場合が多い」としています。賃借人は借主のことです。ただし、ガイドラインには法的な拘束力が無く、最終的には契約書と特約の中身で決まります。
ガイドラインの別表1は、鍵の取替えを、理由によって2つに分けています。
| 取替えの理由 | 考え方(原文) |
|---|---|
| 紛失・破損 | 「鍵の紛失や不適切な使用による破損は、賃借人負担と判断される場合が多いものと考えられる。」 |
| 紛失・破損なし | 「入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人の負担とすることが妥当と考えられる。」 |
表は、国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(平成23年8月)の別表1から写しました。別表1では、「鍵の紛失、破損による取替え」は借主の使い方しだいで発生するもの(B欄)に、「鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合)」は通常の使い方でも発生するもの(A欄)に置かれています。鍵をなくしたときに当たるのは、B欄の取替えで、この表の上の行です。A欄の取替えは、前の入居者が出たあとに鍵を替えるような、紛失の無い取替えのことです。
鍵開けの代金は、この表には出てきません。鍵開けを誰が払うかは、管理会社に連絡するときに確かめておきます。
ガイドラインの別表1は、部屋の傷みや汚れを、普通に住んでいても生じるものと、借主の使い方しだいで生じたり生じなかったりするものに分けています。鍵の紛失は、後者の借主の使い方しだいの側に置かれています。
そのうえで、別表1は鍵の紛失による取替えを「賃借人負担と判断される場合が多い」と書いています。必ずそうなると言い切る書き方ではありません。
ガイドラインの別表2は、借主が負担する単位を「鍵:紛失の場合はシリンダーの交換」としています。シリンダーとは、鍵を差し込む鍵穴の部品のことです。
なくした鍵が1本でも、鍵穴を替えないままだと、なくした鍵でその鍵穴が開くままになります。
ガイドラインは、それ自体が決まりではありません。前書きの位置づけでは、賃貸住宅標準契約書と同じく「その使用を強制するものではなく」、原状回復の内容は「最終的には契約内容、物件の使用の状況等によって、個別に判断、決定されるべき」ものとしています。第1章でも、ガイドラインは「法的な拘束力を持つものでもない」と書いています。
契約書には、ガイドラインとは別に、借主に負担を求める特約が書かれていることがあります。ガイドラインは、特約が認められるための要件として、特約が必要で暴利的でないなどの理由があること、借主が通常の原状回復を超える負担を負うと分かっていること、借主がその負担を引き受ける意思を示していること、の3つを挙げています。
鍵の費用についての特約があるかは、契約書の特約の欄か、原状回復の条件を書いた別表で確かめられます。国の賃貸住宅標準契約書では、原状回復の条件の別表に、ガイドラインの別表と同じ鍵の扱いが載っています。
ここまでをまとめると、紛失による鍵の交換は、ガイドラインでは「賃借人負担と判断される場合が多い」とされ、実際にいくら、どこまで払うかは、契約書と特約、管理会社との話で決まります。

カギマロの家や建物の鍵開けは、最低料金が8,800円からです。玄関の鍵交換は、部品代を含めた目安が16,500円からです。どちらも鍵の種類で変わります。
カギマロの料金は、出張費・お見積もり料・基本料をすべて含めた税込の金額です。現地で鍵を確かめてから、作業の前に合計の金額をお伝えし、ご了承をいただいてから作業します。お見積もりの金額がそのままお支払いの金額で、作業の途中で増えることはありません。
国民生活センターは、出張の鍵開けサービスの料金トラブルについて、「『○○円~』などのインターネット上の広告をうのみにしない」「出張料やキャンセルした場合の金額も確認をしましょう」「料金、作業内容に納得できない場合は、その場で支払いをしない」と助言しています。困ったときの相談先として、消費者ホットライン「188」も案内しています。
カギマロの鍵開けの表示も「〜円から」の最低料金です。正確な金額は、現地で鍵を見てから作業の前にお伝えします。電話でも、鍵の種類や状態をうかがえば、おおよその金額をお伝えできます。
ここから、最低料金、鍵の種類ごとの目安、実際の事例の金額を分けて紹介します。料金はいずれも税込で、最低料金と目安は2026年10月時点のものです。料金の一覧は料金のページにあります。
カギマロの鍵開けのページでは、鍵をなくして家に入れないときの鍵開けの目安を、ギザギザの山がある刻みキーで8,800円〜16,500円、表面に丸いくぼみがあるディンプルキーで19,800円〜27,500円としています。鍵開けのページの料金表では、特殊錠・電子錠は22,000円からです。
防犯性の高い鍵ほど、開けるのに時間がかかります。鍵開けのページでは「多くの場合は鍵を壊さずに開けます。」とお伝えしていますが、壊して開ける必要があるときは、作業の前に理由と費用をご説明します。
上の目安とは別に、カギマロが西宮市の賃貸マンションで、なくした家の鍵を開けたときの事例を紹介します。事例の料金はその1件の実際の金額で、最低料金や目安とは別のものです。この事例では同じ現場で車の鍵の作製もご依頼いただいており、事例ページの料金に内訳は書かれていないので、家の鍵開けだけの金額としては読まないでください。
西宮市の賃貸マンションで、キーケースごと鍵をなくした方の玄関を開けた事例です。

賃貸のマンションにお住まいの方から、玄関の鍵を開けてほしいとのご依頼でした。帰宅したときに、家の鍵を付けていたキーケースが無いことに気づかれ、探しても見つからず、その日はご友人の家に泊まられたそうです。翌日になっても見つからなかったため、カギマロにご連絡をいただきました。
玄関はディンプルキーの鍵が2つ付いたドアでしたが、施錠されていたのは片方だけだったので、その1か所を開ける作業でお見積もりをお出ししました。鍵を壊すことなく、約30分で開いています。
キーケースには車の鍵も付いていたため、車の鍵の作製もご依頼いただき、同じ現場で作業しました。
ディンプルキーでも、この事例のように鍵を壊さずに開けられることがあります。キーケースに家以外の鍵も付いていたなら、ほかに作り直す鍵が無いかも一緒に確かめておきましょう。
2019年の事例は消費税8%当時の金額です。
カギマロの料金のページでは、玄関の鍵交換の部品代を含めた目安を、刻みキーで16,500円〜27,500円、ディンプルキーで27,500円〜55,000円、電子錠で59,400円〜100,000円としています。
鍵開けのページのとおり、鍵を開けたあと続けて鍵穴(シリンダー)を交換する場合は、作業費11,000円に部品代が加わります。部品代は選ぶ鍵によって変わるので、作業の前に部品代を含めた合計の金額をお伝えします。
カギマロでは、鍵をなくして開けた場合は、拾った人に使われないよう、防犯のために鍵の交換をおすすめしています。ただ、賃貸の部屋では、先にお伝えしたとおり、交換は管理会社や大家と決めてからにしてください。管理会社や大家から、入居者の鍵交換をカギマロにご依頼いただくこともできます。鍵交換の内容は鍵交換のページにあります。
カギマロの料金のページのとおり、21時から翌朝7時59分までに作業する場合は、夜間早朝料金5,500円(税込)を別にいただきます。土曜・日曜・祝日も料金は同じです。
電話の受付は朝8時から夜23時までで、作業は深夜や早朝にもうかがいます。夜に管理会社へ連絡がつかず、今夜のうちに開けてほしいときは、鍵開けの料金にこの5,500円が加わると考えてください。
夜間早朝料金は、スタッフがうかがったあとにキャンセルされた場合にもかかります。見積もりのあとにお断りいただくキャンセルは無料ですが、鍵開けのような急ぎの出動で、スタッフを手配したあとのキャンセルは除きます。国民生活センターの助言にあるとおり、キャンセルした場合の金額も、電話の段階で確かめておくと安心です。

国土交通省のガイドラインは、鍵を紛失した場合の交換費用を、入居してからの年数にかかわらず借主の負担としています。入居者が入れ替わるときの鍵の取替えとは、別の取替えとして扱われています。
なくしたことを退去の立ち会いまで黙っていると、退去のときに初めて話が出ることになります。合鍵で暮らせていても、早めに伝えておくと、交換の時期や費用を落ち着いて相談できます。
ガイドラインの別表2は、鍵について「鍵の紛失の場合は、経過年数は考慮しない。交換費用相当分を全額賃借人負担とする。」と書いています。入居して何年たっていても、交換費用の全額を借主が負担する、という書き方です。
負担の単位は、別表2で「紛失の場合はシリンダーの交換」とされています。シリンダーは、鍵を差し込む鍵穴の部品です。鍵が1本足りないだけでも、なくした1本でその鍵穴は開くままです。実際に鍵穴を替えるかどうかは、管理会社と決めることになります。
入居のときに何本の鍵を受け取ったかは、契約書で確かめられます。国の賃貸住宅標準契約書の書式では、設備の欄に鍵の番号と貸し出した本数を書くようになっています。お手元の契約書に本数が書かれていなければ、管理会社に聞いてみてください。
ただし、ここまでもガイドラインの考え方です。実際に退去のときに何をいくら負担するかは、契約書と特約で決まります。
紛失の無い鍵の取替え、つまり入居者が入れ替わるときの鍵の交換は、ガイドラインの別表1では貸主の負担とすることが妥当とされています。鍵の紛失による取替えは、それとは別の欄(B欄)に置かれていて、理由の違う取替えとして分けられています。
入居のときに鍵交換代を払った方もいるでしょう。その代金が、前の入居者から入れ替わるための交換の代金なら、なくした鍵の交換とは別のものです。先に払っていたことで、なくしたときの交換代がどうなるかは、ガイドラインには書かれていません。
入居のときに払った鍵交換代が何の名目だったかは、入居時の書類や契約書で確かめられます。そのうえで、なくした鍵の交換代をどうするかは、管理会社に相談してください。
作る前に、管理会社か大家に相談してください。
ガイドラインの別表2は、鍵をなくしたときに借主が負担する単位を「紛失の場合はシリンダーの交換」としています。合鍵を作って本数をそろえても、なくした鍵でその鍵穴が開くことは変わりません。本数をそろえるだけで済むか、鍵穴の交換が要るかは、管理会社に確かめてから決めましょう。
ご自分の契約によって違うので、契約中の保険証券や、入居のときに受け取った書類で確かめてください。
火災保険や、入居者向けの暮らしのサービスに、鍵開けが付いているかどうかや、使える回数・範囲は、契約ごとに決まっています。分からないときは、保険会社や管理会社に、鍵をなくして鍵屋を呼んだ場合に使えるかを聞いてみてください。
連動したまま替えるなら、日数がかかることがあります。
カギマロが西宮市のマンションで、オートロックと連動した玄関の鍵をなくされた方のご依頼を受けたときは、エントランスの鍵穴に合わせた鍵穴をメーカーに注文する必要があり、納期が約1ヵ月とお伝えしました。このときは、玄関だけを別の鍵に替えて、オートロック用の鍵と2本持つ形にすることで、すぐに交換しています(この事例のページ)。
賃貸の部屋では、どちらの方法にするかも、管理会社と決めてください。連動する鍵の交換のことは、家の鍵をなくしたときの記事でもくわしく紹介しています。

賃貸で鍵をなくしたら、まず契約書や入居のときの書類で、鍵をなくしたときの連絡先と決まりを見てください。連絡先が書かれていればそこへ、無ければ管理会社か大家に連絡し、開け方と鍵屋の手配を相談します。
自分で鍵屋を呼ぶよう言われたときや、夜などで管理会社に連絡がつかないときは、鍵開けだけを鍵屋に頼みます。契約書に鍵についての決まりがあれば、そちらが先です。カギマロでは本人確認ができれば鍵開けはできますが、交換はカギマロのよくある質問のとおり管理会社や大家の許可が要る場合がほとんどなので、開けたあとに相談して決めてください。合鍵で家に入れている場合も、なくしたことは早めに伝えましょう。
なくした鍵の交換費用は、国土交通省のガイドラインでは「賃借人負担と判断される場合が多い」とされています。ただ、ガイドラインに法的な拘束力は無く、最終的には契約書と特約の中身で決まります。
鍵開けと交換を頼むなら、最低料金だけでなく、作業の前の見積もりの金額で決めてください。カギマロの鍵開けは8,800円から、玄関の鍵交換は部品代を含めた目安で16,500円からで、21時から翌朝7時59分の作業には夜間早朝料金が加わります。
退去のときに鍵が1本足りなければ、ガイドラインの別表2では、入居してからの年数にかかわらず、交換費用相当分を借主の負担とし、負担の単位をシリンダーの交換としています。入居のときに払った鍵交換代が入れ替わりの交換の代金なら、なくした鍵の交換とは別のものなので、早めに管理会社と相談しておくと安心です。
兵庫県内で鍵のことで何かお困りのことがあれば、カギマロまでご相談ください。
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